「レンタルサーバーっていうのは何を基準に選んだらいいの?」
そう感じる人はきっと多いはず。なぜなら私がそうだからです。
ちょっとこれは覚えておかないとイカン! そして伝えなければイカン! と思ったので紹介します。レンタルサーバー選びのポイントです。
それはタイトルにもある通り「マルチドメインの上限数」です。
マルチドメインの上限数が大切な理由
レンタルサーバーを選ぶ際の基準は結局のところ、「やりたいことが実現できるスペックを満たし、その中で一番安いの」ということではないでしょうか? 費用対効果ってやつですね。
WordPressを使いたいのにPHPやデータベースが使えなかったら、やりたいことが実現できません。この時点でPHPやデータベースが使えないサーバーは選択肢から除外しちゃいましょう。WordPressが使えて、次に気になるのはやはりランニングコストということになってくるわけです。「割高でもいいから24時間電話サポート対応してくれないとイヤッ! 」という方は今回の記事はあまり参考になさらないでください。
そして、サーバーというのは「マルチドメイン」という機能があります。ない場合は選択肢から除外しちゃいましょう。今は1つのサイトしか運用する予定がなくても、やがていろんなサイトを運用するように必ずなります。そのときに重要なのが「一台のサーバーにいくつのサイトを詰め込めるか?」ということがコスト面で非常に重要です。
「えっ、1台のサーバーに1つのサイトじゃなくていいの?」と思った方は目からウロコですね。そんな方はコメント欄に私へ感謝の言葉をしたためていただいて全く構いません。
1台のサーバーに複数のサイトを詰め込むカギは「マルチドメインの上限数」
果たしてそのサーバーにいくつサイトを詰め込めるのでしょうか?それは何を見たらよいのでしょう?
ディスク容量?
よっぽど巨大なデータをかなりの数取り扱ったとしても、サーバーの容量はそれほど圧迫しません。
データベースの数?
これも、WordPressはプレフィックス(接頭辞)をつけることで1つのデータベースに複数のサイトを運用できます。他のCMSだいたい同じような機能があります。極論WordPressならデータベースが1つあれば何こでもサイトをつくれます。データベースのテーブル名をきちんと管理できていれば複数のデータベースは必要ありません。
そこで問題になるのが「マルチドメインの数」です。あ、いまさらですが今回は1つのサイトという場合、それぞれ別のドメインという前提で話しております。
http://example.com/aaa/
http://example.com/bbb/
これは同じサイトとみなします。
マルチドメインの上限数が40個なら、どれだけディスク容量があまっていて、データベースがもっとつくれていても、そのサーバーで運用できるのは40サイトまでです。(特殊な方法を使えばできないことはないですが、そこまで知識がある方はサーバーの選び方にきっと迷ってはいないでしょう)
そう、私が利用しているさくらインターネットのビジネスプラン(年間で25,000円します・・・)でマルチドメインが40個までしか使えないんです。
これは伝えなくちゃいけない。もうちょっと増やしてくれてもよいんじゃないのかいと。
せっかくなので、いくつかのレンタルサーバーを比較してみましょう。
サービス | プラン | マルチドメイン上限数 | 価格(月額) | 備考 |
ロリポップ | エコノミープラン | 20 | 100円 | |
ライトプラン | 50 | 300円 | ||
スタンダードプラン | 100 | 600円 | ||
エンタープライズ | 無制限 | 2,300円 | ||
さくらインターネット | ライト | 20 | 129円 | |
スタンダード | 20 | 515円 | ||
プレミアム | 30 | 1,543円 | ||
ビジネス | 40 | 2,571円 | ||
ビジネスプロ | 40 | 4,628円 | ||
マネージドサーバ | 無制限 | 12,960円 | ||
Xserver | X10 | 無制限 | 1,200円 | 初回 3ヶ月 6,600円~ 3ヶ月ごと更新 |
X20 | 無制限 | 2,400円 | 初回 3ヶ月 10,200円~ 3ヶ月ごと更新 | |
X30 | 無制限 | 4,800円 | 初回 3ヶ月 17,400円~ 3ヶ月ごと更新 |
という感じです。(2016年4月25日 現在)
さくらのビジネスで40サイトをフルに詰め込んだら、月あたり2,500円/40=625円。一ヶ月で625円です。
いいですか、一ヶ月で625円・・・
・・・まぁ、そんなもんか。